EmacsでつくるScala開発環境 後編(ENSIME)

Emacs上で動作するScala IDEです。
開発はgithubで薦められていて、なかなか活発なようです。
Downloads · aemoncannon/ensime · GitHub


こんな機能があります。


まだ開発途中で不完全なところもありますが、それでもかなり便利です。


動作にはscala-modeが必要なのでscala-modeのインストールをしといてください。
=> EmacsでつくるScala開発環境 前編(scala-mode) - tototoshiの日記
  

インストール

scala,ensimeのバージョンはそれぞれ
scala: 2.8.0
ensime: 2.8.0-0.3.0
として話を進めます。
(ちなみにscalaとensimeのバージョンを合わせたほうがいいのかどうかはわかりません)


まずはtarをダウンロードします。

    $ wget http://github.com/downloads/aemoncannon/ensime/ensime_2.8.1-SNAPSHOT-0.3.2.tar.gz


展開します。~/.emacs.dに展開することにしました。

    $ tar zxvf ensime-2.8.1-SNAPSHOT-0.3.2.tar.gz -C ~/.emacs.d

別にやってもやんなくてもいいですが、シンボリックリンク

    $ cd ~/.emacs.d
    $ ln -s ensime-2.8.1-SNAPSHOT-0.3.2 ensime


emacsの設定ファイル(.emacs または init.el)に以下のように書き加えます。
(詳細はREADME読んでください)

    (add-to-list 'load-path "~/.emacs.d/ensime/elisp/")
    (require 'ensime)
    (add-hook 'scala-mode-hook 'ensime-scala-mode-hook)



インストールは以上です。

使いかた

では使ってみましょう。

まずはプロジェクトの設定ファイルを作成します。
M-x ensime-config-gen というコマンドで対話的に設定ファイルを作れます。
自分で書いたり、なおしたりもできます。
マニュアルみながらやってください。

なお、sbt,mavenなどを使ってると、ensimeが良きにはからってくれます。
便利です。おすすめ。


設定ができたら、
M-x ensime
これでensimeの機能が使えるようになります。




↑画像は入力の途中でTABを押したときの様子です。
補完候補がずらっと表示されています。
補完の細かい使いかたはauto-complete-modeと同じです。



↑これはクラス名にカーソルを合わせてM-.を押したところ
クラスの詳細が表示されます。


↑これは
Ctrl-c + Ctrl+v + s
を押したところ。sbtのコンソールが出てきます。



↑エラーは色をつけて教えてくれます
マウスオーバーでエラーの内容がミニバッファに表示されます。


このほかにもリファクタリング、デバッガ、REPL、など機能豊富です。
開発も活発なので今後にも期待しています。


その他のtipsなど随時追記していきます。