ハロウィンかぼちゃを育てる

ご近所さんにハロウィン用のかぼちゃを育てている人がいて、毎年ハロウィンになると家の前にかぼちゃで作ったジャック・オー・ランタンを並べている。真似してみた。

ポイント

育てる難易度はあまり高くない。食用かぼちゃと違ってハロウィン用の観賞用かぼちゃは味を気にする必要がない。見た目もきれいな形になるにこしたことはないけれど、いびつだとしてもそれがジャック・オー ・ランタンの味になるので気にすることはない。

難しいのは単純にかぼちゃが大きすぎて扱いづらいということ。できれば協力者が欲しい。

収穫時期はコントロールするのが難しいが、できるだけ遅いほうが良い。ハロウィンかぼちゃは水分が多く腐りやすいので、早すぎるとハロウィンまでに持たずに腐ってしまう。保存方法で工夫の余地はあるとはいえ、収穫して2ヶ月以上持たせるのは難しいようだ。

種購入と苗作り

種はデカかぼちゃとしてはメジャーな品種と思われるアトランティックジャイアントを購入した。ゴールデンウイーク直後に種を植えて発芽を待った。

種まきの時期は地域によっても違うが本来は4月くらいだろうか。私が住んでいるのは仙台で、やや涼しめの気候なので少し遅らせた。

育苗ポットに種をまいてから1週間から2週間程度で発芽した。ちなみにアトランティックジャイアントは食用かぼちゃに比べてこの時点ですでにでかい。

定植

6月、苗に本葉が出てきたところで畑への定植をした。これもやり方は食用かぼちゃと変わらない。

念のため、食用かぼちゃやスイカなど、ウリ科の交配してしまいそうな作物の隣ではない場所を選んだ。

水やりと追肥

その後水やりは適度にしたが、ほぼ放置状態で育てた。

花が咲いたタイミングで祖父が授粉作業をしたりしていたが、授粉していない花にも実が出来たりしたので必須ではなさそう。

実が出来たら形が良くなるように起こしてあげたりした。ただ無理にやるとつるが折れてしまうので無理にはやらないほうが良い。実を大きくするためにはどんどん追肥した方が良いが、あれよあれよという間に大きくなっていくかぼちゃを見て、大きすぎても困るのでしなかった。

収穫

実が十分に育つとやがて実につながる茎が白く変色してひび割れてくる。時期にもよるが、これ以上は腐ってしまいそうだと感じたら収穫する。

保存

保存が一番難しい。

ハロウィンかぼちゃは水分が多く、かぼちゃというよりは「瓜」という感じの実だ。それをハロウィンまで腐らせずに保管するには色々と工夫がいる。

まず、傷をつけないこと。それからよく乾かすこと。特にヘタの部分は水っぽいので収穫直後にドライヤーなどで乾かすこと。木工用ボンドで固める人もいるらしい。その後日陰で風通しの良いところに置いて保存する。

いろいろ策を講じても、ご近所さん曰わくだいたい2ヶ月以上保存するのは難しいようだ。保存に力を入れるよりは実ができる時期を調整したいところだが、天候に左右されるところもあると思うし良い方法を知らない。

夏ごろに出来たかぼちゃは腐らせてしまった。運良くハロウィン直前まで収穫を遅らせることができたかぼちゃもありランタン作りにはそれを使った。

このカボチャは腐ってしまった

運搬

ノリで始めたデカかぼちゃ作りだが、実際に現物が出来てしまうと運搬の問題に直面した。重さもあるが球体なので1人で抱えるのには難があり大きいものは複数人で運ぶしかない。運ぶときにはブルーシートなどに載せてシートの四隅を持って運んだりすると楽だった。

ランタン作り

ランタン作りは思っていたより簡単だった。食用かぼちゃと違ってさほど硬くないし、内部の空洞をそのまま利用するので、筋力に自信が無くても大丈夫。ただしかぼちゃが大きくて時間もかかるので多少は疲れる。

まずかぼちゃの底に直系20cmくらいの穴を開けて、そこからわたを掻き出す。次に顔を作ってあげる。ライトアップはご自由に。

飾る

できたランタンは家の前に置いた。日持ちは天気か良ければ一週間くらいはしそうだ。

夜になるとなめくじが来ることがあってそれはちょっと困っている。対策が必要そう。

まとめ

散歩してる人や子どもたちが面白がってくれているようだし、かぼちゃ作りも適度な難易度があって楽しい。来年もやろうと思う。ランタン作りの際に種もとっておいた。